何ヶ月ぶりかに、プライベートに初対面の人と喋った。一つ下の初心者ベーシストの女の子。一頻り喋って、僕を呼び捨てにする彼女は、タバコがあるか聞かれた。無いよ。と答えると、少しつまらなさそうな顔をしていた。
「パッと見、文系ロックとか好きそう。」
といわれたのは、きっと眼鏡をかけていて、前髪が暗鬱な目をほとんど覆いかけているぐらい髪が長いからだと思う。残念だけど、文系ロック好きでも、文学青年でもない。