”どうしてもどうしてもさわりたくて、気が狂うほど、
もういてもたってもいられなくて、
彼女の手に触れることができたらもうなんでもする、神様。
そう思った。そう思ってした。
自然も不自然もない。せざるをえない。
思い出した。本当はそうだった。
何となく気があるふたりがいて、何となく約束して、夜になって、食べて飲んで、どうする?となって、今日あたりいけるとお互いが暗黙の打ち合わせをしてる、
というものではなかった、
本当はただたださわりたくて、キスしたくて、抱きたくて、少しでも近くに行きたくてたまらなくて一方的にでもなんでも、涙がでるほどしたくて、
今すぐ、その人とだけ、その人じゃなければ嫌だ。
それが恋だった。思い出した。”  よしもとばなな「とかげ」



整理してみた。切るとこ間違ってんだろうな。吉本隆明の本が家にはそれなりにある。もう殆ど増えないであろう本棚。壁一面にある本棚。